軒、ゼロの家、後悔?

軒 家づくりのヒント

軒ゼロ住宅とは、屋根の軒(のき)がない、または非常に短い住宅のことを指します。

近年、シンプルでスタイリッシュなデザインが特徴の「軒ゼロ住宅」が人気を集めています。

軒がないことでモダンな外観を演出できるだけでなく、コスト削減や施工の自由度の高さも魅力のひとつです。

しかし、軒をなくすことで生じるデメリットや、住み心地への影響について気になる方も多いのではないでしょうか?

本記事では、軒ゼロ住宅の特徴やメリット・デメリットを詳しく解説し、後悔しないためのポイントを紹介します。

また、ガルバリウム鋼板やサイディングとの相性、雨漏り対策、施工時の注意点についても触れていきます。
軒ゼロ住宅を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

この記事のポイント
  • 軒ゼロ住宅のメリット、デメリットは?
  • 10年後の実態
  • 軒を後付けできる?
  • 雨漏り対策
  • 軒なしの家は本当に暑い?

軒ゼロ住宅のメリット、デメリットは?

軒のない家のメリットとは?

  • シンプルで洗練されたデザイン
  • 施工コストを抑えられる場合がある
  • 敷地を有効活用しやすい
  • 風通しや採光の自由度が高い

軒をなくすことで、施工コストを抑えられる場合があり、限られた敷地でも有効活用しやすくなります。

また、風通しや採光の自由度が高いため、開放的で快適な空間を実現しやすいのも特徴です。

軒ゼロ住宅のデメリットとは?

  • 雨漏りのリスクが高まる
  • 外壁の劣化が早くなる
  • 夏の暑さ対策が必要
  • 窓や外壁の汚れが目立ちやすい

軒がないことで雨漏りのリスクが高まり、外壁の劣化が早く進む可能性があります。

また、直射日光の影響を受けやすいため、夏の暑さ対策が欠かせません。

さらに、窓や外壁に雨水や汚れがつきやすく、メンテナンスの頻度が増える点も考慮が必要です。

軒がゼロではなく、短い場合のデメリットとは?

軒が短いと、完全な軒ゼロ住宅ほどではありませんが、以下の問題が発生しやすくなります。

  • 雨風の吹き込み
  • 外壁やサッシの劣化
  • 夏場の直射日光による室温上昇

雨風が直接吹き込みやすく、外壁やサッシの劣化が進みやすい傾向があります。

さらに、夏場は直射日光の影響を受けやすく、室温が上昇しやすいため、適切な対策が求められます。

10年後の実態

軒ゼロ住宅は、10年経過すると外壁の劣化や雨染みが目立ちやすくなります。

メンテナンスを怠ると、外観や耐久性に影響を及ぼす可能性があります。

後悔しないために!

  • 外壁のメンテナンスをこまめに行う
  • 雨漏り対策を施す
  • 断熱・遮熱対策を強化する

軒のない家とガルバリウム鋼板の相性

ガルバリウム鋼板は、耐久性が高く、雨風に強い素材ですが、軒ゼロ住宅では汚れやサビが発生しやすくなるため、適切なメンテナンスが必要です。

軒のない家とサイディングの選び方

サイディングを採用する場合、撥水性や耐候性の高いものを選ぶと、軒ゼロ住宅でも長持ちしやすくなります。

定期的なコーキング補修も重要です。

軒のない家に軒を後付けできる?

軒ゼロ住宅に後付けで庇(ひさし)を設置することは可能ですが、デザインや費用面での制約があるため、軒を後付けするのは、とても難しいですし、お金もかかりますので事前の計画が重要です。

雨漏り対策

  • 屋根材や防水シートの選定を慎重に
  • 外壁と屋根の接合部をしっかり防水施工する
  • 適切な排水処理を行う

軒ゼロ住宅の納まりと施工ポイント

軒ゼロ住宅では、外壁と屋根の納まりをしっかり設計し、防水性や断熱性を確保することが重要です。

軒なしの家は本当に暑い?

軒がない住宅では、直射日光が室内に入りやすく、特に夏場は室温が上昇しやすくなります。

その対策として、遮熱タイプの窓ガラスや窓の庇(ひさし)を活用するほか、断熱性能の高い外壁材を採用することで熱の影響を軽減できます。

さらに、外側からシェードやカーテンを活用して日差しをコントロールすることで、快適な室内環境を維持しやすくなります。

遮熱タイプの窓ガラスの仕様については、冬場の場合は、南からの太陽の光(熱)を取り入れたい場合がありますので、その場合は断熱タイプの窓ガラスを使用し、夏場は外側からシェードを利用することをおすすめします。

下記の画像は、LIXILさんのスタイルシェードで、私も夏場はこのスタイルシェードを使っています。

出典:photoAC画像
  • 遮熱ガラス、または、断熱ガラス+シェードや、庇を活用
  • 断熱性能の高い外壁材を採用
  • シェードやカーテンで日差しをコントロール

窓ガラスの種類参考記事

まとめ

軒ゼロ住宅には、デザイン性の高さやコスト削減などのメリットがある一方で、雨漏りや暑さ対策などのデメリットもあるので、後悔するかもしれません。

せめて、南側だけでも軒はあったほうがよいかもしれません。

これらのポイントを理解し、適切な対策を講じることで、快適な住まいを実現できます。

この記事を書いた人
この記事を書いた人
MiTTSU

注文住宅新築の経験をもとに、お家づくりのヒントと、生活のヒントについて雑学もまじえ配信します。
どうぞよろしくお願い致します。

MiTTSUをフォローする
家づくりのヒント
シェアする
MiTTSUをフォローする
タイトルとURLをコピーしました