樹脂サッシと複合サッシの価格差と選び方

アルミ樹脂複合サッシ 家づくりのヒント
画像出典:LIXIL

住宅を建築する上で窓のサッシ選びは重要なポイントとなります。

住宅を建築する際、窓のサッシ選びは快適な住環境を実現するための重要なポイントです。
デザイン性だけでなく、断熱性能やコスト、省エネ性にも大きく関わるため、自分の理想の暮らしに合ったサッシを選ぶことが大切です。

ここでは、アルミ樹脂複合サッシとオール樹脂サッシの特徴についてご紹介します。

この記事のポイント
  • 樹脂サッシとアルミ樹脂複合サッシとは?
  • 樹脂サッシとアルミ樹脂複合サッシの価格差は?
  • なぜアルミ樹脂複合サッシが選ばれるのか?
  • 樹脂サッシは経年劣化するのか?
  • アルミ樹脂複合サッシで十分なのか?
  • オール樹脂サッシを選んで後悔?
  • アルミ樹脂複合サッシを選んで後悔?

樹脂サッシとアルミ樹脂複合サッシとは?

住宅の窓に使用されるサッシにはさまざまな種類がありますが、大きく分けて「樹脂サッシ」と「アルミ樹脂複合サッシ」の2種類が存在します。

  • 樹脂サッシ
    フレーム部分がすべて樹脂製で構成されており、断熱性に優れています。
    主に寒冷地で普及しています。
    窓枠が、強度の関係上太いので、圧迫感が少々あります。
  • アルミ樹脂複合サッシ
    外側はアルミ、内側は樹脂で構成されており、アルミの耐久性と樹脂の断熱性を兼ね備えたバランスの良いサッシです。
    窓枠が細いので、デザインがスタイリッシュです。そして、アルミ本来のシルバーの質感がとても美しいです。

それぞれにメリット・デメリットがあるため、価格や性能を比較しながら選ぶことが大切です。

樹脂サッシとアルミ樹脂複合サッシの価格差は?

一般的に、樹脂サッシの方がアルミ樹脂複合サッシよりも価格が高くなります。

その理由として、以下の点が挙げられます。

  • 樹脂はアルミに比べて材料費が高い
  • 製造コストが高くなる
  • 断熱性能が高く、エネルギー効率を向上させるための技術が必要

そのため、初期コストを抑えたい場合はアルミ樹脂複合サッシを選ぶケースが多いですが、長期的なエネルギーコスト削減を考えると樹脂サッシが有利になるのではないかと考えています。

アルミ樹脂複合サッシの価格は?(YKK・LIXILなど)

メーカーによって価格は異なりますが、YKKやリクシルなどの主要メーカーのアルミ樹脂複合サッシの価格帯は以下のようになります。

  • YKK AP:「エピソードⅡ NEO」シリーズで約3~5万円(サイズによる)
  • LIXIL:「サーモスⅡ-H」シリーズで約3~6万円(サイズによる)

ただし、窓のサイズやオプション(ペアガラス、トリプルガラスなど)によって価格は大きく変動します。

オール樹脂サッシの価格は?

オール樹脂サッシはアルミ樹脂複合サッシよりも価格が高くなります。

  • YKK AP:「APW330」シリーズで約4~8万円(サイズによる)
  • LIXIL:「樹脂窓EW」シリーズで約5~9万円(サイズによる)

高価格ですが、優れた断熱性を持ち、寒冷地では非常に高い評価を受けています。

アルミ樹脂複合サッシの普及率は?

アルミ樹脂複合サッシは、日本の一般住宅で広く普及しており、新築住宅の70%以上で採用されています。

特に関東以南の地域では、コストパフォーマンスの良さからアルミ樹脂複合サッシが主流になっています。

なぜアルミ樹脂複合サッシが選ばれるのか?

アルミ樹脂複合サッシが選ばれる理由には以下の点があります。

  • コストパフォーマンスが良い
    樹脂サッシより安価で、ある程度の断熱性能を確保できる
  • 耐久性が高い
    外側がアルミのため、紫外線や雨風に強い
  • デザインのバリエーションが豊富
    カラーバリエーションや形状の選択肢が多い
  • デザイン性:
    窓枠が細いので、スタイリッシュでデザイン性に優れ、景観を損なわない
  • アルミ本来の質感:
    アルミ本来のシルバーの質感がとてもよい

アルミ樹脂複合サッシで十分なのか?

多くの住宅において、アルミ樹脂複合サッシで十分な性能を発揮します。

ただし、以下の条件に当てはまる場合は、オール樹脂サッシを検討しても良いでしょう。

  • 寒冷地に住んでいる
    北海道や東北地方などでは、より高い断熱性能が求められる
  • 光熱費を削減したい
    暖房効率を高めたい場合は、オール樹脂サッシの方が有利

樹脂サッシは経年劣化するのか?

樹脂サッシは紫外線や熱による経年劣化が少ないとされています。

しかし、以下の点に注意が必要です。

  • 色あせや変形
    直射日光の影響を受けやすい地域では、劣化が進む可能性がある
  • メンテナンスの頻度
    汚れが付着しやすいが、定期的な掃除で長持ちさせられる

適切なメンテナンスを行えば、30年以上使用できる耐久性があります。

オール樹脂サッシを選んで後悔することはある?

オール樹脂サッシは高性能ですが、以下のような欠点があり、後悔するケースもあります。

  • 価格が高い
    アルミ樹脂複合サッシよりもコストがかかる
  • デザインの選択肢が少ない
    カラーや質感が限られる
  • 外部の耐久性が低い
    直射日光や紫外線に弱い

都市部や温暖な地域では、コストパフォーマンスを考えるとアルミ樹脂複合サッシの方が適していることが多いです。

アルミ樹脂複合サッシを選んで後悔することはある?

一方で、アルミ樹脂複合サッシを選んで後悔するケースもあります。

  • 断熱性能が不足する
    寒冷地では十分な断熱効果が得られない
  • 結露が発生しやすい
    室内側の窓の下部やサッシの下部が結露しやすく、カビの原因になる

特に寒冷地に住んでいる方や、結露対策をしっかりしたい方は、オール樹脂サッシの検討がおすすめです。

まとめ

樹脂サッシとアルミ樹脂複合サッシには、それぞれメリット・デメリットがあります。

価格を抑えつつ、ある程度の断熱性能がほしい、そして窓枠が細く、スタイリッシュな家を目指すならアルミ樹脂複合サッシがおすすめです。

さらに、アルミ樹脂複合サッシなら、アルミ本来のシルバーの質感を選ぶことができ、外観にもこだわりが生まれます。

一方で、高い断熱性能と省エネ性を重視するなら、オール樹脂サッシが最適な選択肢となります。

住宅の環境や予算に応じて、最適なサッシを選びましょう。

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注文住宅新築の経験をもとに、お家づくりのヒントと、生活のヒントについて雑学もまじえ配信します。
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